安曇川の家

Shiga 2025
琵琶湖国定公園内の豊かな自然環境に囲まれた広大な敷地に建つ住宅である。
食を生業とする親子と2匹の犬が暮らす平屋建てを描いた。
「森の中に住みたい」という要望から始まった家づくり。
建物にも森のような要素を取り込むことを意図した。
各要素の部屋を雁行させ、エントランスから奥に進むほど空間は徐々に閉じ、プライベートな空間になっていく計画として、外部との視線の抜けや奥行きの変化を与えている。また、それぞれの部屋の天井の高さを変え、柔らかなアールを連続させることで、木々の枝葉が下がる中を歩いていくような感覚を作った。
栗材のフロアから一段下がったピットリビングの床はカーペットになっており、ゆったりと過ごす時間を許容してくれる。
庭に面した障子からは柔らかな光が届く。桟を限界まで細くすることで静謐な空気感を作り出している。
ダイニングキッチンには角を取った大きなテーブルを中心に置いた。ここからまた美味しい料理とお菓子が生まれている。
敷地内にはこれからも植物を増やしていく予定である。
時間の経過とともに建築と植生がなじみ、やがて本当の意味で「森の中の住まい」となるであろう。


















工事内容/新築
業務内容/設計監理
所在地/滋賀県高島市
用途/住宅
施工/松井建設株式会社
写真/貝出翔太郎
構造/木造
基礎/べた基礎
階数/平屋建て
軒高/4,350mm 最高高さ/5,520mm
敷地面積/1266.61㎡
建築面積/92.86㎡
床面積/92.72㎡
工程
設計期間/2023年12月~2024年8月
施工期間/2024年9月~2025年4月