OUD

Hyogo 2025

JR尼崎駅から少し歩いた場所にある、レトロなビルの一角にあるヘアサロン「OUD」のデザインである。
バブル期に建てられた鉄筋コンクリートの躯体は、かつてのテナントの痕跡を残しながら、時間を経て味わい深く変化していた。
目の前は公園になっており、木々の緑を借景として取り込むように、細いスチールフレームで組んだガラスのファサードとし、イベント時には内部と外部がシームレスに繋がるよう全開放できる引戸になっている。
エントランスには六甲山で伐採された未活用材のアベマキの木塊を待合ベンチとして配置した。素材の力強さと、土地との繋がりを感じさせる。
内部中央には屋根を架けたアイランドのカウンターをつくった。中には受付、カラーブースを集約し、スタッフが中から待合とカットスペース、シャンプースペースが見渡せとともに、各々のスペースを緩やかに区切る働きをしている。
水平垂直が連続する中に出てくる、三次元的に変化していくラワン材ルーバーでつくったキッズスペースが目を引く。洞窟的な空間が子供心を惹き付け、施術中、ゆったりとした自分時間を過ごすのに一役かっている。
照明は躯体の実直さを延長するように、水平に伸びていくことを意識したライン照明で、居場所に合わせて色温度を変えながら計画した。
この空間があることで、スタッフや来客者にとって、日常がより豊かで特別なものになるようなサロンになっていたら嬉しく思う。

         

工事内容/リノベーション
業務内容/設計監理
所在地/兵庫県尼崎市 OUD
用途/ヘアサロン

施工/株式会社FooM

写真/貝出翔太郎

構造/RC造
階数/地上5階建て
1階改修床面積/111㎡

工程
設計期間/2025年3月~2025年4月
施工期間/2025年5月~2025年7月